キャンプ初体験の人が帰宅後に、「楽しかった、また行きたい」となるか「もう二度とごめんだ」となるか、これはそのキャンプが成功したかどうかの判断基準となります。
キャンプが楽しい理由はいくらでもありますから、ここでは「キャンプをつまらなくしてしまった原因」について、よくある事例とその解決方法を考えてみましょう。
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テントが張れない…そんな時は?
キャンプの必携アイテムというのは実はさほど多くありません。そもそも野外に宿泊すること以外、他人と自然に迷惑をかけなければ、なにをしても良い、あるいは何もしなくて良いのがキャンプです。
そんなキャンプのなかにあっても、これだけは絶対に必要なのがテントです。テントがなければ散歩もドライブもキャンプもあまり変わらないということになりますから、一部の例外を除き、キャンプをキャンプ足らしめているのがテントなのです。
テントの設営は意外と難しい
しかしこのテントの設営が、意外と難しかったりするので厄介です。前述のとおり、「テントは設営が面倒だから今回のキャンプでは使わない」とはいかないわけで、どうしてもテントを設営しなければなりませんが、これがなかなか上手くいかないというわけです。
慣れている人はテントの構造そのものを理解しているので、はた目から見るといとも簡単にテントを設営してしまいますが、いざ自分でやろうとするとなぜか思い通りにならない。時間だけが過ぎていき、家族からは「まだかまだか」と文句が出る始末。ついには雲行きが怪しくなって、ポツポツと雨が降り出して…。
家族は自家用車の中に避難し、一人ずぶぬれでテントを設営するお父さん。これじゃあキャンプはもうごめんだとなってしまうでしょう。
テント設営はキャンプ場にも左右されます。参考にこちらの記事をどうぞ。→初心者でもよくわかる、キャンプ場の選び方
テントの設営のコツ
テント設営のコツは場所選びに尽きると思われます。これは多くのテントがペグという道具で固定されるため、逆に言うとこのペグをしっかりと固定できるような場所を選んでテントを設営すれば良いことになるからです。
昔のテントは構造も複雑で、素材も重いものが多かったのですが、最近のテントは軽量で高剛性のものが増えました。金属一辺倒だったペグだって硬化プラスティックが主流です。
地面が平たく、ペグが突き刺せて、しかも簡単には抜けない場所であれば、テント設営はさほど難しくないでしょう。
眠れない 寝床が不快
宿泊をするキャンプの場合、テント内に寝袋を持ち込んで眠るわけですが、これが想像以上に寝心地が悪く、結局よく眠れなくて次の日キツイ思いをしたというケースが多くみられます。
地面は冷たくて固い
地面に直接横になるというのことをしたことのない人は、地面の冷たさとゴツゴツした感じに驚くものです。
地面は人体よるもはるかに温度が低く、目立った小石などがなくともゴツゴツとしているものなのです。マンガのように草原に横になってウトウトするなんてこと、現実には冷たくて、固い地面のためにまずできないのです。
準備を万全に整えれば、快適性は格段に上がる
テントを設営するときに、室内の床になる部分にはマットを敷きますが、これだけでは快適な就寝空間としては全く足りません。テント付属のマットには、防水性能はあっても断熱性能や緩衝材としての役割はないのです。
断熱効果を得るためには、遮熱素材を使ったシルバーマットを用意しましょう。自動車を駐車した際に、フロントガラスに貼って遮熱するものがありますが、役割的には同じものです。
さらにゴツゴツとした衝撃を吸収するためのマットレスが必要になります。しっかりとした厚みが必要で、インフレーターマットの快適性は群を抜いています。なければキャンプ場の段ボールなどで代用も出来ますが、快適性はかなり下がります。
火が熾せない
キャンプではバーエキューでもキャンプファイヤーでも、火を熾すという作業があります。
特にバーベキューの場合は炭に火をつけるという作業が必要になるわけですが、これに苦戦することも多いようです。
昔に比べて便利な道具ができた
昔のキャンプでは枯れ木を集めて火種を作り、そこから大きな木や炭へと順番に火を移していきました。団扇などで一生懸命あおぎ、火種を消さないように見張りが交代で頑張ったものです。
最近では便利な着火材が売られており、火種を簡単に作ることができるようになったのですが、それでも炭火をしっかり熾すとなると、それなりのコツがいるようです。
便利な道具とちょっとしたコツ
着火材はズルでもなんでもないので、あれば使いましょう。これを使って小さな炭から火を移し、大きな炭へと段階的に火を熾していきます。
大型の炭は櫓状に組んであまりいじらないのがコツです。一番下に着火材、その上に小さめの炭や乾いた木切れ、そして大きな炭の櫓という形でセットするのがポイントで、あとは団扇でしっかり仰げばOKです。