これからキャンプをはじめようという人にとって、おそらくキャンプについてはわからないことだらけなのではないでしょうか。
ここではそんな初心者ならではの素朴な疑問に対し、答えを考えながら、はじめてでも安心してキャンプできるために知っておきたいことを調べてみようと思います。
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キャンプの基礎知識
知っているようで知らないキャンプの基礎知識をいくつか紹介していきます。
経験者にとっては当たり前のことが、初心者にとっては意外だったりするものです。
知らないと恥ずかしいばかりか、周りの人にも迷惑をかけてしまうかもしれない、そんな情報をいくつかご紹介しましょう。
キャンプ場の経営はどうなってるの? 利用料の有無、利用時間などはあるの?
ひとくちにキャンプ場といっても、有料のところもあれば無料のところもあります。
キャンプ場を運営するうえで、場所代がかかるか否かということですが、キャンプ設備を維持管理していく以上、大ない小なりのお金はかかるわけですから、キャンプ場もなんらかの形で利用者から費用負担をしてもらわなければやっていけないわけです。
また、キャンプ場にはたいてい利用時間というものがあります。一泊二日のキャンプであれば、前日の13時00分ごろから「チェックイン」が可能になり、翌日の12時00分くらいまでにチェックアウトという流れが一般的ですが、これはホテルのシステムとほぼ同じです。
屋外とはいえ、利用者が設備を持ち込みことが大半とはいえ、キャンプ場もまた、宿泊施設の一種というわけです。
キャンプ場への出入りの時間制限や門限、消灯時間はあるの?
キャンプ場はキャンプをするための場所なので、徹夜で騒げるようなところではありません。初心者のキャンプ場利用者のなかには、夜は徹夜で飲み会が出来ると思い込んでいる人もいますが、自宅のような騒ぎ方はキャンプ場ではご法度です。
自宅であれば夜中に自動車でコンビニに買い出しにいくこともできますが、キャンプ場の夜間は自動車の出入りは原則禁止のところがほとんどです。つまり門限があるということですね。
また、多くのキャンプ場では22時00分から翌日の6時00分くらいが消灯時間となります。
学校の合宿のように「寝なさい」ということではありませんが、寝ている人もいることを考慮して、静かに過ごすことが求められます。
日中でもキャンプ場内での自動車の移動は原則禁止です。子どもも大人も自由に遊び回るキャンプ場内を、自動車が行き来していては安全が保てないというわけです。ちょっとそこまでいってもキャンプ場は広く、ついついテントのそばに留めてある自家用車を使いたくなる気持ちは分かりますが、これはやはり厳禁ということになります。
キャンプ場なのに焚き火ができないって本当?
多くのキャンプ場では焚き火ができません。ただし直火の焚き火は不可という意味です。直火というのは地面に直接たきぎなどを組んで火を熾すことです。
地面、つまり土には微生物や植物が無数にいますが、そこに直火でダメージを与えると、回復に大きなエネルギーロスが生じるからです。また、乾燥している時期、森林火災や山火事の原因となることから、直火の焚き火は禁止されています。
それじゃあキャンプファイヤーやバーベキューはどうするのかというと、これはそれ専用の設備を使用して行います。「焚き火台」と呼ばれる設備は昨今のキャンプ場ではどこにでもあります。
環境へのダメージも最小限度に抑えられますし、飛び火などの危険性も下がるので安心ですよ。
はじめてのキャンプでわからない人は、こちらの記事をお読み下さい→初心者のためのキャンプ入門
ゴミは持ち帰らなきゃいけないの?
キャンプ場によって、ゴミは全て持ち帰りを義務付けているところがあります。そうしたキャンプ場を利用する場合、ごみを極力出さない工夫をみなさんされているようです。
食材は下処理をしたうえで持ち込み、必ず食べきるよう分量も調整するとか、食材も皮や骨が残らないものを選ぶとか、最終的に燃やせるものを吟味するなど、工夫すればかなりゴミは減らせるものです。
いっぽうで、ゴミは引き取るけれど、利用者にゴミの分別を徹底しているキャンプ場も珍しくありません。こういった場所でも出すゴミが少なければ、分別は楽ということになります。
キャンプ場は自然と一体となった施設であり、みんなが使うという意味では公共性が高い場所とも言えます。
「来たときよりも綺麗にして帰る」の精神が求められているといえるでしょう。