近年、キャンピングカーへの注目度が高まっています。災害時に一時避難所として使えるキャンピングカーは、利便性が高く、災害への備えとして注目を集めるようになりました。
また、24時間営業のコンビニエンスストアが全国にあることもあり、時間にとらわれずに手軽に旅行が出来る環境が整った今、キャンピングカーの需要度は高まっています。
ここではキャンピングカーの選び方について、その指針を考えてみましょう。
Contents
キャンピングカーとは タイプによる特徴
宿泊用の設備が装備されている自動車のことを、日本ではキャンピングカーと呼びます。
レクレーションヴィークルとか、モーターホームなんて呼び名もありますが、基本的には全て同じ意味になります。
キャンピングカータイプ? フルコンバージョン
専用のシャーシに架装されたキャンピングカーのことで、生まれながらのキャンピングカーのことです。
フルコンとも呼ばれていますが、後述する「他社の完成車両を改装したキャンピングカー」ではないため、そもそもコンバージョンではありません。
超大型のものもあるが、日本ではあまり見かけない(=普及していない)というのが現状です。
キャンピングカータイプ? キャブコンバージョン
キャブ付きのシャーシに架装されたキャンピングカーのことで、トラックを改造して製造されるのが一般的です。
ワンボックスカーの後部をボディーカットして製造されるケースもあります。
通称キャブコンと呼ばれていて、日本でキャンピングカーといえば、まずこのタイプを想像する人が多いのではないでしょうか。
キャンピングカータイプ? バンコンバージョン
ワンボックスカーの内装や屋根などを加工、改造して架装したキャンピングカー。キャンパーバン、バンコンとも呼ばれ、現在もっとも注目されているタイプと言えます。
乗車定員が10名以下のものであれば、普通免許で運転できるものが大半となります。
日本の住宅事情や道路事情、さらには駐車場への適合などの面を考慮すると、もっとも取り回しや利便性、機能性のバランスが取れているキャンピングカーと言えるでしょう。
キャンピングカータイプ? その他
マイクロバスをベースに架装したタイプのバスコンバージョンや、軽自動車をベースに架装したものなど、近年、多種多様なキャンピングカーも登場しています。
居住性や機動性、燃費などの経済性や維持費の安さなど、それぞれに特徴があり、オーナーのニーズに対応しています。
キャンピングカーの上手な選び方のポイント
乗用車やミニバン、SUVについてはさまざまな情報やレビューがネット上に溢れていますが、キャンピングカーに対する有益な情報はまだまだ限られているのが現状です。
キャンピングカーを普通車と比較しても非常に高価な買い物となります。資金に余裕があって何度も乗り換えることができるのであれば、手あたり次第に購入して自分に合ったものを見つけることだってできるでしょうが、多くのユーザーとってキャンピングカーの購入は、一世一代の買い物なのです。
ここではキャンピングカー選びのポイントとなる項目をチェックしていきましょう。
キャンピングカーは「寝る自動車」である
漠然とキャンピングカーで旅する映画のような世界を想像していても、自分にマッチしたキャンピングカーのタイプを知ることは難しいでしょう。
まず、もっとも重要なポイントとして認識されなければならないことは、キャンピングカーは「寝るための自動車」であるという点です。
だれでも自動車の中でウトウトしたことはあると思いますが、キャンピングカーは明確に「快適に眠ることが出来ること」に主眼を置いています。
ですからそこの装備がおろそかになっているキャンピングカーは、もはやキャンピングカーとしての体を成していないのです。
キャンピングカーの心臓部「就寝空間」
眠るための場所、就寝空間はキャンピングカーの重要な設備です。仕様書には大人一人のサイズ面積がどのくらい取れるか、つまり何人同時に横になれるかが記載されていますが、この就寝スペースが広いことはとても重要です。
家族の人数に対し、プラスアルファの就寝空間が確保できるものを選ぶことが重要で、そのために別の設備が犠牲になることも、ある程度は致し方ないと言えるでしょう。
その他の設備:照明・電源・家具など
最近のキャンピングカーにはさまざまなオプション装備がカスタマイズできますが、ポイントとなるものは照明、家具、電源の三つです。
照明は室内空間の見栄えを大きく変えますし、家具の良し悪しはそのキャンピングカーへの愛着に直結します。電源はソーラーパネルなどの蓄電システムも指しており、利便性とともに経済性に関わってきます。
キャンプグッズの詳しい説明はこちら→初めてのキャンプでも安心なキャンプグッズあれこれ